定期借家物件募集家賃動向(年次)

「定期借家物件」の募集家賃動向(2022年度)

1.定期借家マンションの平均募集家賃は前年度比で概ね上昇傾向。上昇率は、全体的にシングル向きが低くファミリー向きが高い。
2.定期借家アパートの平均募集家賃も概ね上昇傾向。マンション同様、ファミリー向きの上昇が目立ち、全エリアで前年度比上昇。
3.シングル向きアパートの定期借家は、建替えを前提とした築古物件が多い。収益物件で定期借家契約を活用するケースも。

※詳細なデータや分析内容については、こちらのプレスリリースをご覧ください。

マンションの概況

 2022 年度(2022 年 4 月~2023 年 3 月)の首都圏における定期借家マンションの平均募集家賃は、概ね前年度比上昇となりました。面積帯別に見ると、シングル向きの上昇率が全体的に低く神奈川県・千葉県の2エリアが下落となった一方で、ファミリー向きは全5エリアで上昇しており、中でも埼玉県では+12.2%と2桁台の上昇率となるなど面積帯による違いが見られました。

 また普通借家との比較でも面積帯による違いが見られました。シングル向きでは東京 23 区を除いて定期借家の家賃が普通借家よりも低いのに対し、ファミリー向き・大型ファミリー向きでは全エリアで定期借家の家賃のほうが高くなっています

 物件数を見ると、賃貸マンション全体に占める定期借家物件の割合は、各エリアとも 6.0%以下と前年度とあまり変わりませんでした。東京 23 区では定期借家物件の占める割合が前年度に続いて増加傾向なのに対し、埼玉県では2019年度以降減少傾向が続いています

面積帯別では、広めの物件になるほど定期借家物件の割合が高くなる傾向は変わらず、東京 23 区の大型ファミリー向きは 27.8%と2年連続で増加。全エリア・面積帯の中で最も割合が高い状況が継続しています。

アパートの概況

 2022年度の首都圏における定期借家アパートの平均募集家賃は、マンション同様、概ね前年度比上昇となりました。面積帯別ではファミリー向きが全エリアで上昇しており、中でも千葉県は10.6%と2桁台の上昇率となっています

また普通借家との比較では、東京23区・東京都下は面積が広くなるほど定期借家の家賃が普通借家よりも高くなる傾向にある一方、千葉県では逆転しており、エリアによる違いが見られました。

 賃貸アパートに占める定期借家物件の割合は、シングル向きが最も高い状況が続いています。前年度比は各エリアとも概ね上昇となる中で、埼玉県は全面積帯で低下となりました。

※詳細なデータや分析内容については、こちらのプレスリリースをご覧ください。

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