定期借家物件募集家賃動向(年次)

「定期借家物件」の募集家賃動向(2021年度)

1.定期借家マンションの平均募集家賃は、前年度比で上昇・下落が入り混じる。面積帯により傾向が分かれ、シングル向きでは全エリアが下落。
2.定期借家アパートの平均募集家賃は概ね上昇傾向。シングル向きが一部エリアで下落するも、東京都下・埼玉県・千葉県の 3 エリアは全面積帯で上昇。
3.タワーマンションの定期借家物件は、東京23区において港区・新宿区・中央区・江東区の4区で8割を占めている。

 2021年度(2021年4月~2022年3月)の定期借家マンション・アパートの募集家賃動向についてお知らせします。

マンションの概況

 2021 年度(2021 年 4 月~2022 年 3 月)の首都圏における定期借家マンションの平均募集家賃は、シングル向きにおいて全エリアで前年度比下落となった一方、大型ファミリー向きは東京 23 区を除く 4 エリアで同+5%以上の上昇率となるなど、面積帯による傾向が分かれました東京都下と埼玉県の大型ファミリー向き定期借家が 2 桁台の上昇となっているのが特に目立ちます。

また普通借家との比較では、大型ファミリー向きは全エリアで定期借家の家賃が普通借家よりも高いが、シングル向きは東京 23 区を除いて普通借家のほうが高くなるなど、ここでも面積帯による傾向が分かれる結果となっています

 物件数を見ると、賃貸マンション全体に占める定期借家物件の割合は、各エリアとも 5.5%以下と前年度とほぼ変わりませんでした。東京 23 区が全ての面積帯で定期借家物件が占める割合が増加しているのに対し、埼玉県では前年度に続いてほぼ全ての面積帯で減少しました

面積帯別では、広めの物件になるほど定期借家物件の割合が高くなる傾向は変わらず、中でも東京 23 区の大型ファミリー向きは 26.1%と全エリア・面積帯の中で最も割合が高い状況が継続しています。

アパートの概況

 2021 年度の首都圏における定期借家アパートの平均募集家賃は、東京 23 区と神奈川県のシングル向きを除いて前年度比上昇しました。特に東京都下・埼玉県・千葉県は全面積帯での上昇となっています

また普通借家と比較すると、神奈川県では全面積帯で定期借家の家賃が普通借家よりも高いのに対し、千葉県では逆転しており、エリアによって傾向が分かれました。

 賃貸アパートに占める定期借家物件の割合は、いずれのエリアもシングル向きが最も高く、また前年度比は、全て1ポイント未満とほとんど変化は見られませんでした。

※詳細なデータや分析内容については、こちらのプレスリリースをご覧ください。

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